
【パーゴルフ】おうちでできるお手軽練習法
コロナ禍で在宅勤務、外出自粛など自宅で過ごす時間が長くなる今は、絶好のゴルフ上達のチャンスだともいえる。そんな想いから長谷川哲也が室内でできる練習法を紹介していく。
長谷川哲也
はせがわ・てつや/1977年生まれ。レッスンスタジオDEPARTURE GOLF代表。深堀圭一郎、岡本綾子プロらのキャディを務めるなど豊富な経験を基に独自のスイング論を構築。YouTubeにて「マイケルゴルフTV」も絶賛配信中!
取材協力・DEPARTURE GOLF幕張ゴルフスタジオ(千葉県)
【ショートパットに自信!】鉛筆で手に入れるスゴいインパクト
ボールの回転がよくなると転がりもよくなる
カップの内側を狙ってしっかり打つ。これができればショートパットの精度は一気に上がるが、そのためにはボールに対してしっかりスクエアにインパクトする必要があります。それを今回は鉛筆を使って習得してみましょう。
ボールに対してスクエアにヒットすることが、ショートパットの確率を高める唯一の方法です。この鉛筆を使った練習法は、少しでもフェース面がズレると真っすぐに転がらないので、自分のクセを見つける意味で非常に効果的です。
この練習で発見してもらいたいのは、ヘッドは少しインサイドに抜けるのが正しい軌道だということ。ショートパットは心理的にヘッドを真っすぐに出したくなりますが、それだと開きやすくなります。私自身も開くクセがありますが、体の回転に沿ってややインサイドにフォローを出すことで鉛筆は真っすぐに転がってくれます。もちろん人それぞれクセがあるので、一概に言い切れませんが、どうやってヘッドを動かせばボールが真っすぐ、かつ順回転で転がってくれるかが、この練習で分かりますよ。
上の写真のように鉛筆をターゲット方向に真っすぐに動かせるようになればボールに順回転がかかり転がりがよくなります。インパクトの状態から押す練習をまずは行い、慣れてきたらストロークしてみましょう。
フェースが開くと鉛筆は右に転がります。鉛筆の転がる方向や転がり方で簡単に自分のストロークの悪いクセを見つけることができますよ。
鉛筆をセットする位置は鼻筋を基準にする。左右にずれているとスクエアなインパクトにならないので正しいアドレスの確認にもなります。
手首を使わずに体の回転でヘッドを出すのがポイントです。重い物を持った状態で体を左に回す感覚でストロークしてみてください。
ボール二つを並行に転がす!
こちらは二つ並べたボールを同時にヒットして同じ方向に転がす練習。鉛筆と同じ原理ですが、鉛筆のほうが数倍難しいので最初はボールでトライしたほうがいいかもしれません。
(パーゴルフ 2021年3月16日号掲載)
【ショートパットに自信!】3つのステップで精度がアップ!
次は2メートル以内のショートパットを確実に入るようにするための3つのタッチを覚える練習です。
方向性と距離感の両方の精度を高める
2メートル以内の短いパットでまず大事になるのが、しっかりストレートにヒットすることです。距離が短くなると、少し曲がりそうなラインでもストレートに強めに打つことで曲がりを消すことができます。ただ、単に強く打てばいいといわれても、練習していなければなかなかできません。
まずはボールを何か障害物に強く当てる練習をします。次にカップに入れるタッチを練習します。弱すぎても強すぎてもカップから出てしまう感覚を体に覚え込ませます。最後はおそらく1000回に1回くらいしか成功しないかもしれません(笑)が、紙のコースターの上でボールを止める練習です。かなり繊細なタッチが必要になりますが、繰り返し練習していると、どうすればヘッドをゆっくり正確に動かせるかが分かってきます。この感覚がつかめれば、下りのパットも怖くなくなります。
プロは短いパットを簡単に入れますが、彼らはこの3つのタッチを習得しています。状況に応じてタッチを使い分けることで短いパットを入れる確率は格段によくなります。
1)強めのタッチ
ボールやカベなどにぶつけるつもりで強くヒットする。狙ったところにしっかり打ち出すことを重視する。
2)ちょうどいいタッチ
練習器具のカップなどを使用して、ボールをしっかりカップに入れるタッチを習得する。強すぎると出てしまう。
3)ソフトタッチ
紙のコースターの上にボールを止める難度の高い練習。成功率はかなり低くなるが、ピタッと止めるために必要な感覚は、下りのパットで役に立つ。
ソフトタッチで必要なグリップの力感は、左右の手の親指と人さし指を離してしまう状態でつかめる。ヘッドの重さをしっかり感じられるからこそソフトに打てます。
×)インパクトでパンチが入ってしまうのは、グリップを強く握りすぎていることが原因。特に左右の手の親指と人さし指が悪さをするためです。
一つの場所に打ち続けるのではなく、コースターを何カ所かに置いて、いろんな距離を打ってみることが大事。ゲーム性を持たせることも練習を持続するために必要なことです。
(パーゴルフ 2021年3月23日号掲載)
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