プロゴルファー 松田鈴英

2019年のドライビングディスタンス3位の松田鈴英。その飛距離は大きな武器となっている。持ち球はドローの松田。ボールをつかまえる秘訣は足さばきにあった。

松田鈴英(まつだ・れい)/1998年1月24日生まれ、滋賀県出身。身長167センチ、体重54キロ。2017年プロ入り。女子ツアー屈指の飛距離を生かして18年に賞金ランキング11位で初シード獲得。初優勝が待たれる逸材。天然キャラでも人気。

頭の位置を変えない回転スイング

「私は試合になるとドローもフェードも両方の球筋を打ちますが、基本の持ち球はドローボールです。

頭を横に動かすような大きな体重移動の意識はなく、アドレス時から頭の位置はあまり変えずに、その場で回るイメージで振っています。

回転は下半身の動きがポイントです。下半身の使い方をうまく行えば、手先を意識せずに、ボールをつかまえることができます。

また、トップスイングで手元が高いことをよくいわれますが、これはゴルフを始めたときからなので、自分では意識していません。

ただ、渡邉彩香さんや勝みなみちゃんら女子ツアーでも飛ばし屋といわれる人はトップが高いので、ヘッドの運動量が増えたり、高いトップから引きつけることが飛距離アップのヒミツになっていると思います。」

連続写真

松田の頭を見るとアドレスからその位置はほとんど変わらない。その場で回転するスイングだ。また、トップスイングで手元が高い位置にあるのも飛ばしの要素である。

ダウンスイングで右太モモを内旋させればボールがつかまる

体重移動をせずに、足を使った回転スイングが松田のイメージ。重心は両足の中で回転しており、ダウンスイング以降の右ヒザの使い方もポイントだという。

バックスイングで腰は回しすぎない

回転スイングといっても腰が回りすぎると力をためられないし、振り遅れにもなりやすい。きついぐらいの感覚で腰の回転は抑える。

「横に移動するような体重移動の意識はありません。頭の位置を変えずにスイングする感覚です。

アドレス時に体重は足裏の真ん中ぐらいですが、トップスイングでは右カカト側に多く体重がかかり、インパクトでは左カカトに多く体重がかかるように、一番負荷のかかっている位置が、足の中で回っているイメージです。

回すといっても、右腰は回りすぎないようにしています。なるべく腰が正面を向いたまま、上体をねじります。右腰付近がちょっときついぐらいで、ちょうどいいのです。

腰を大きく回さないことで上体との捻転差が生まれ、大きなパワーが生み出せるからです。

また、一番注意しているのがダウンスイング時の右足。切り返しは左足の踏み込みから行いますが、右太モモは内側にねじる、いわゆる内旋の動きで左足に寄せていきます。

悪いときは、右ヒザがボール方向に出てしまい、右腰が下がって上体が起きてボールがつかまりません。右太モモを内旋させることで、前傾角度が変わらず、スイング軌道が安定してボールのつかまりがよくなります。

飛距離を出すために足を使うことは大切ですが、使い方がポイントです。」

トップスイングで右カカトインパクトで左カカトに体重を乗せるイメージ

その場で回るスイングイメージだが、両足裏の中で体重は移動している。松田の感覚では、アドレスでは足裏の真ん中に重心があり、トップスイングで右カカト、インパクトで左カカトと回っているイメージ。

右太モモを内旋させれば前傾角度もキープできる

切り返しは左足の踏み込みから行い、右太モモを内旋させる。前傾角度をキープできてボールがつかまる。

右ヒザが前に出るとボールがつかまらない

ダウンスイングで右ヒザがボール方向に出るとスイング軌道が乱れ、ボールはつかまらない。

【ポイント】右太モモを内旋させながら左足に寄せていきます!

上体はボールと正対した形でインパクトを迎えるイメージ

回転スイングに欠かせない下半身の動きを覚えたら、次は上体だ。切り返しやインパクトの動きでボールをつかまえる動きができるようになる。

高いトップから手元は真下に下ろす

「左足の踏み込みから切り返して、右ヒザを内旋することで、下半身リードの動きができます。上体が遅れてくるため、大きなパワーをためられます。

私は手元が高いトップスイングですが、下半身リードで切り返すことで、懐ができます。ダウンスイングで高いトップから手元を真下に下ろすイメージです。そうするとクラブはインサイドから下ろせるので、ボールをつかまえる準備ができます。

そして、上体(肩のライン)をボールと正対させた状態でインパクトを迎えます。下半身の動きにつられて肩の回転が早くなると、上体が開いてしまうことになるので、ボールはつかまりません。肩を開かずに、ボールと正対したままインパクトを迎えるイメージで、つかまりもよくなります。

また、インパクトでボールを押す感覚は大切ですが、ハンドファーストの意識が強すぎるとフェースが開いてつかまらなくなります。手元とクラブをアドレスの位置に戻す感覚でリリースすると、程よくつかまりのいいドローが打てます。」

手元とヘッドはアドレスの位置に戻すようにリリースすると、程よくつかまる。ボールを押そうとかハンドファーストの意識が強いと手元が目標方向に出すぎて、フェースが開くなどボールがつかまらない。
【ポイント】手元を真下に下ろせばインサイドから入る
高いトップスイングの位置から手元を真下に下ろすイメージ。クラブがインサイドから入るので、ボールをつかまえる準備ができる。

振る力をつける3本の練習器具

飛ばし屋でありながら、日ごろから振る力をつけるトレーニングをしている。軟らかいシャフトの先に、重い、中間、軽いの3つの重りがついた器具を振る。軽いほうから順に3〜5回、全力で左右それぞれ行う。

(パーゴルフ 2021年6月8日・15日合併号掲載)

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