ゴルフスイング練習器具 グリーンオン レーザーパッティング

パターのシャフトに装着する練習器具の『レーザーコーチパッティング』。レーザーで真っすぐな線を照射するものだけど、その効果は?

巷にはさまざまな効果を唄った練習器具が販売されています。小さなモノ大きなモノ、安価なモノから高価なモノまで揃っていますが、気になるのはやはりカンタンに使えるタイプ。中でも、クラブに装着して使うタイプなら、練習のついでに使いやすく、しかも、スイングを理解してスピード上達があるのです!日本ゴルフツアー機構の2ndQTに出場した経験を持つ元・ALBA編集部員のフリーライター田辺がおすすめ器具と使い方を解説!

●取材協力/千葉セントラルゴルフクラブ 

クラブに装着するタイプはスイングの大事な要素を可視化してくれる

ゴルフを続けていれば、もっと上達したい、いいスコアを出したいと思うようになります。そうなったときに気になってくるのが“練習器具”ではないでしょうか? かくいう私もプロを目指していた頃に、さまざまな練習器具を試しました。それなりにお値段の張るものも多いですが、その分、購入することで違った世界が見えるのではないかと期待してしまうのです。

でも1つ断っておきます。買うだけではゴルフは上達しません。正直なところ、私も良い器具を見つけた満足感で上達した気分になったものの、結果、ろくに使わなかった……なんてことも多々ありました。練習器具の正しい使い方を理解して、そして練習をしっかり続けていかなければゴルフは上達しません。

そんな中で飽きずに続けやすいのが、クラブに装着して使うタイプの練習器具です。使い方がシンプルで、しかも練習のついでに近い感覚で使えますので、気づけば倉庫にしまわれていた…なんてことが少なくなります。

ゴルフのスイングは、フェース向きやスイング軌道などを自分で感じ取ることが難しく、それが中々上達できない理由になっています。自分ではインから下ろしているつもりでも、動画を撮ったら思い切りカット軌道だった…なんてことも少なくありません。

でも、クラブに装着するタイプの練習器具は、普段は見えないものを何かしらの方法で可視化してくれます。それはシャフトの動きであったり、フェース向きであったり、モノによっては入射角やスイング軌道そのものをチェックできるものもあります。

こういった練習器具はそれ自体に練習効果があるわけではないですが、ゴルファーが自身のスイングと向き合うための大事な材料を提供してくれます。うまく活用すればしっかりしたスイング作りに役立つわけです。今回はスイングを可視化してくれるおすすめの練習器具をご紹介していきます。

真っすぐなシャフト軌道が分かるパター用レーザー練習器具

シャフトに装着してレーザーを照射。ヘッドと垂直な真っすぐな線が見えるようになります。

まず1つ目にご紹介するのがグリーンオンの『レーザーコーチ・パッティング』です。これは本体をパターのシャフトに装着してレーザーを照射するもので、フェースと垂直なラインを出したりと、さまざまな方向や位置にラインを映し出します。

公式HPの説明を見ると、「理想的なインサイドインのストロークが身につく」とありますが、まさにその通りの性能を秘めています。コース内のグリーンで検証しながら解説していきます。

パターシャフトのグリップ近くに装着。軽量なので、ストロークへの影響はほぼありません。

この練習器具の使い方は大きく2つあります。それは「セットアップでの方向合わせ」「シャフトを真っすぐ動かすストロークを身につける」です。

 まず「セットアップでの方向合わせ」ですが、これはコースの練習グリーンで特に力を発揮します。パターに限らずゴルフのスイングは前傾姿勢を取り、目標に対して90度真横を向いた状態でアドレスを作ります。それだけに目標までの距離が長くなるほど、セットアップの方向がズレやすくなります。

そこで大事になるのが、まずフェースを真っすぐ向けるという作業になりますが、『レーザーコーチ・パッティング』が装着されていれば、フェースに対して垂直な線が出た状態になりますので、ロングパットであってもフェースがどこに向けられているのか、直感的にすぐに分かります。パターだと距離感ばかりに目が行きがちですが、ロングパットではセットアップの方向自体がズレて、それが大きなミスにつながることが少なくないので、しっかりフェースを目標に真っすぐ向ける感覚を磨くことはとても大切なのです。

その意味で、スタート前の練習で、『レーザーコーチ・パッティング』を装着しておくと、方向が整いやすいのでストロークに集中できますし、その日の目の見え方の傾向をチェックすることもできます。結果的に、距離合わせにより集中できるようになりますので、これだけでも結果は確実に良くなりそうですよね。(違反になるので、スタート前には必ず外してくださいね)

レーザーの照射で出た緑色の線を真っすぐ動かすことで、理想的なストロークになるんです。

続いて2つ目の「シャフトを真っすぐ動かす理想的なストロークが身につく」ですが、これが『レーザーコーチ・パッティング』を試した際に気づいて、鳥肌が立ったポイントになります。

パターのストロークは、フェースを真っすぐのまま動かすものと考えがちです。しかし実際は、ヘッドはゆるやかな円運動をしていて、フェース開閉が入るのが正しいのです。では、どのように意識してそのゆるやかな円運動を身につけたらいいかというと、アドレスでライ角なりにセットしたシャフトをそのまま真っすぐ動かすことになります。

これ、言葉でいうのはカンタンですけど、そんなのどうすればできるの? という疑問が当然湧きますよね? そこで『レーザーコーチ・パッティング』の登場です。この練習器具はシャフトに装着してレーザーを照射していますので、そのレーザーが真っすぐ動けば、それはシャフトが真っすぐ動いたことになるわけです。 

写真を見ていただくと分かりますが、レーザーの線が真っすぐ動かせるとパターヘッドは自然な開閉で少しイン・トゥ・インに動きます。これが理想的なストロークですので、レーザーがフェースと垂直になるようセットしたら、あとはレーザーだけを見て打つ練習をしてみましょう。

これが中々難しく、グリップエンドを支点に振り子の動きをしないときれいに真っすぐは動きませんが、レーザーの線が真っすぐ動けば心地良い感触でボールを打ち出せます。もし、方向にズレが出る場合は、ボール位置を直してみましょう。プッシュ気味なら左に、引っかけ気味なら右に動かしてください。

こういった練習を重ねると、だんだんに余分な動きがそぎ落とされて理想的なパッティングストロークが身についているというわけです。ストロークの練習は短い距離でもOKですので家でのコソ練にも使えます。ちなみにこのレーザーは意外に強力で、日差しが強い屋外でも緑の線はけっこうしっかり見えます。さまざまな場面で活用できるのも嬉しい点ですね。

パターに悩んでいるゴルファーにはぜひおすすめしたい練習器具です。

素振りだけでも効果ありスイングプレーンが整う練習器具

ゴルフスイング練習器具 グリーンオン レーザースイング
今度はアイアンなどのグリップエンドにつけるタイプの練習器具。使える場所がちょっと限定されることが難点です。

2つ目にご紹介するのも同じグリーンオンの『レーザーコーチ・スイング』になります。こちらはアイアンなどのショットにおけるスイング軌道を可視化する効果があります。

使い方はシンプルで、専用のアダプターをグリップエンドに装着し、その上で本体のネジをグリップエンドの穴に入れます。ネジを回すように深く押し込んだら、アダプターのゴムをかぶせます。

最後に本体に入った線(ガイドライン)とフェース向きを平行に合わせます。これで準備はOK。あとはスイングしていくと、切り返してグリップエンドが下を向いたところでレーザーの照射が始まり、そこで映し出される×印を見ながら振ると軌道が整うわけです。

先に難点を解説しておくと、この器具は日差しの強い状況だとレーザーの照射がかなり見えづらくなります。パター用の『レーザーコーチ・パッティング』と同じ日差しの条件下でテストしましたが、『レーザーコーチ・パッティング』はしっかり線が見えたものの、『レーザーコーチ・スイング』は残念ながら見えませんでした。屋外の練習場などでは、使えないシーンがあるかもしれません。

そこで今回はおすすめの使い方を考えました。屋内の素振りでも十分効果をできると思いますので、ぜひ試してみてください。 

まず、『レーザーコーチ・スイング』をウェッジなど短いクラブにセットします。そしてしっかりアドレスを取り、トップを作ったら、レーザーが通常ボールが置かれる位置に当たるように下ろし、そのままそれと同じ位置にヘッドが通るよう素振りをしていくのです。

カンタンですが、これだけです(笑) 

公式HPの説明では、ガイドマットなどを使い、好きなプロの軌道を真似してみようといった使い方が解説されていますが、正直なところ、ゆっくりなぞるように素振りをしても、スイングはそうそう改善されません。それよりも、ポイントを絞って、しっかり振っていく練習をしたほうが効果的ではないかと思います。

それがボールにレーザーを当ててから、そこにヘッドを通す素振りです。この素振りをするには最低限、インからヘッドを下ろすスイングが必要で、レーザーとヘッドのどちらかしかボールの位置を通過させられない場合は、カット打ちやあおり打ちになっている可能性大。逆の言い方をすると、この2点だけでもクリアできたら、スイングはかなり整ってくるわけです

その他にも、レーザーを壁に照射したりと自分なりの使い方を研究していくのも面白いかもしれませんね。グリップエンドの動きが分かるとスイングに対する理解がすごく深まると思いますので、すごくおすすめです。

動画と同時にスイング計測 ソニーのカンタン練習器具

専用アプリと連携してさまざまなスイングデータが計測できるソニーの『スマートゴルフレッスン』。

最後にご紹介するのがソニーのスイングセンサー『スマートゴルフレッスン』です。こちらはシャフトの裏側に装置を取り付けることで、スイング中のヘッドの動きや軌道を測定。専用アプリと連携させることで、スマートフォンの動画機能でスイングを撮影しつつ、同時にスイングデータも計測できる機器になっています。

まず、装着方法ですが、レバーを外して、シャフトを挟むようにパーツを添えて、太さに合わせてレバーで固定していきます。はい、これだけです(笑)

正直、この手の商品でネックになるのは取り付けにくさやペアリングのしにくさです。ここが面倒だとすぐに使わなくなりますからね。まず1つ目の取り付けやすさについては、『スマートゴルフレッスン』はかなり親切な作りになっています。カンタンすぎて心配になるかもしれませんが、ドライバーで思い切り振っても、外れたりすることはありませんでした

ドライバーのシャフトは太いので、余裕を持ってレバーで固定しよう。

ちなみに取付自体はごくカンタンですが、センサーの向きを調整するのがけっこう難しいです。『スマートゴルフレッスン』では、取付時の向きが「フェース向き」や「ヘッド軌道」といったデータに影響しますので、ここがズレると真っすぐ飛んだのに表示は「22度オープン」といった謎の数値が出ることになります…。(ちなみにちゃんと説明書を読まずに、シャフトの表側にセンサーをつけたら、上記の数値が出ました(笑)ご注意ください…)

この向きの調整ですが、きっちり行うことをおすすめします。なぜなら、ちょっと変な数字が表示されたとしても、「適当にセットしたからしょうがないか」と結果を真面目に受け止めなくなるからです。公式HPでは、リーディングエッジの方向とセンサーの方向が平行になるよう取り付けることを推奨していますので、グリップエンド側から重なるように見て、向きを合わせましょう。

こんな感じで、変な向きに装着すると数値もおかしくなります。せっかくの高性能機器も台無しですので注意したいですね。

続いて専用アプリ『スマートゴルフレッスン』をダウンロードして起動させ、ペアリング作業をします。これもカンタンで、本体の電源ボタンを3秒ほど長押ししてペアリングモードにして、アプリを起動し、ガイダンスに沿っていくだけ。すぐにつながりすぎて、ちゃんとペアリングされているのか心配になるほどです。

あとはアプリ内のカメラボタンを押してカメラを起動、自分のスイングを確認したい方向にスマートフォンをセットします。そして1秒静止してから、ボールを打つだけで装置が勝手にスイングデータを計測してくれます

この1秒止まるだけというのが嬉しい点ですね。ペアリングまでの作業ならまだしも、打つ前の動作が面倒だと、すぐに使わなくなりますし、スイング自体にも影響が出てしまうからです。センサーとしての使い勝手はかなり考えられていますね。さすがのソニー製です。

ゴルフスイング練習器具 ソニー スマートゴルフレッスン
カメラ(スマートフォン)を設置する位置を変えたり、表示を軌跡に変えることもできます。数字だけでなく、直感的にスイング軌道がチェックできるのは嬉しいですね。

このスイングセンサーの面白いところは、ボール初速、飛距離といったボールのデータではなく、あくまでクラブの動きを可視化している点です。

私も経験がありますが、飛距離が表示される機器はけっこうムキになって飛ばしにいって、結果スイングを崩すなんてこともありました…。まあ、使い方次第なんですが、そういった欲が発生しないようにスイングデータだけに集中できることが『スマートゴルフレッスン』最大のメリットだと思います。

この中でしっかり集中して見てほしいデータが「入射角」、次いで「フェース向き」になるかと思います。まず入射角は、多くのプロが『トラックマン』といった機器でチェックしているものですが、アイアンなら軽いダウンブロー、ドライバーなら軽いアッパーにできるとショットが安定してきます。これが感覚で調整するのが難しいものなので、数字で見ながら、「ちょっと上からが強いか」、「あおり気味かも」とスイングを微調整していくと、次第に整ってくると思います。

ゴルフスイング練習器具 ソニー スマートゴルフレッスン
軌跡の機能を使うと、普通なら見られないスイングを真上から見た軌道(写真左)もチェックできる。バックスイングの黄色い線よりダウンスイングの青い線が内側を通るように振っていこう。

データの見方なんてわからないよ! という人には、公式HPに掲載されているスイングデータとの見比べがおすすめです。淺井咲希プロや勝みなみプロ、申ジエプロといった一流女子プロのスイングデータを見ることができますので、自分のデータとどこが違うのか比較してみるといいでしょう。自分と〇〇がこんなに違う…と分かるだけでも、スイングに対する理解が深まりますよ。

スイングを理解できると好不調の波が少なくなります

今回はクラブに装着するタイプの練習器具をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? どれもシンプルな作りですが、スイングを理解するための大事なポイントをつかむためにとても有効なものばかりです。 

実際、スイングを理解するということはとても大切です。私自身、なんとなく感覚でスイングしていた頃は、好調なときは良いですが、不調に陥るとなかなか戻ってこれないということが多くありました。しかし、ALBA編集部員としてさまざまなプロに取材を重ねる中で、スイングに対する理解が深まると、練習量が減ったにも関わらず、好不調の波が驚くほど減りました 

ぜひ、スイングを理解できる練習器具を活用して、好不調の波がない安定したゴルフを身につけてください!

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