ゴルフ場でチッパーを試し打ちしました。オデッセイ「X-ACT チッパー」とPRGR『R55 ウェッジ』

チッパーと一言でいっても、ヘッド形状やロフトはさまざま。目的に合わせて選ぶとアプローチが驚くほど簡単になります!

小さいスイングで、繊細なコントロールが必要となるアプローチ。上手く打てずにグリーン周りで行ったり来たりなんて経験は誰しもあるでしょう。特に芝がぺたぺた薄くなるこれからの季節はそんな危険がさらに増します。でも、そんな時に心強い味方になるのが“チッパー”と呼ばれるクラブ。日本ゴルフツアー機構の2ndQTに出場した経験を持つ元・ALBA編集部員のフリーライター田辺が“チッパー”の打ち心地を詳細にインプレッション。そのあまりのやさしさに、一度使い始めたら手放せなくなること間違いなしですよ!

●取材協力/平川カントリークラブ

アプローチが苦手な人にとっての最後の砦…それが“チッパー”

ゴルフ場でチッパーを試し打ちしました。オデッセイ「X-ACT チッパー」とPRGR『R55 ウェッジ』ゴルフ場でチッパーを試し打ちしました。オデッセイ「X-ACT チッパー」とPRGR『R55 ウェッジ』
今回はオデッセイとPRGRの計4機種をテスト。やさしさは共通するものの、モデルごとの個性もしっかりありました。

いきなりですが、アプローチって本当に難しいですよね…。ふわふわしたフェアウェイならまだしも、これからの季節はペタペタの薄い芝から打たないといけないシーンも増えますし、バンカー越えなどシビアな状況を残してしまったら、本当に最悪です。

なぜアプローチが難しいかというと、さまざまな振り幅で繊細な打ち分けが要求されるショットだからです。それってプロや上級者だけの話でしょ? と思う方もいるかもしれませんが、初心者やアベレージゴルファーのほうがむしろラウンド中にアプローチを打つ機会は多いですし、それこそさまざまな状況・距離からグリーンを狙わなければいけなくなります。ベタピンには寄せられなくても、最低限グリーンに乗せられたら楽ですし、スコアも良くなると思いませんか?

そんなときに1本持っていると安心なのがいわゆる“チッパー”と呼ばれるクラブです。ウェッジから派生したものとパターから派生したものの大きく2パターンがありますが、いずれもダフリ・トップなどのミスにめちゃくちゃ強く、安定したアプローチが打てるクラブになっています。

お助けクラブ感が強いために、使うことに抵抗のあるゴルファーもいるかもしれませんが、いざ試してみるとそのやさしさに驚くでしょう。正直、私もそういう考えの一人でしたが、今回テストしてみて、あまりにアプローチが打てなくなったらアリかもと感じてしまいました。

すべてのチッパーに言えることですが、当たらないという心配がないので、「あそこに落とそう」といった具合に距離感に集中できるのが最大のメリットです。ウェッジのように打ち方を考えなくて済むので、いわゆる手でボールを放るように距離感を合わせることができるわけです。これだけでも間違いなくアプローチが寄る確率が上がりますよね。

マイウェッジで打った3球の寄り方を基準にチッパーの実力を見ていきます

今回はモデルごとのインプレッションだけでなく、練習なしの3球勝負でどれだけピンに寄せられるかをそれぞれチェックしました。参考までにマイクラブのウェッジ(54度)で最初に3球打ってみましたので、これを寄り方の基準にしましょう。

ちなみにマイクラブでは、大きなミスこそ出なかったものの、1球だけ打ち切れずにショートしてしまいました。ラウンドであれば、ちょっと1パットで沈めるのは難しいかな…という印象です。そこまで悪くないですが、果たしてチッパーはこの結果よりも寄るのでしょうか。

インサート付きのパター型オデッセイ『X-ACTチッパー』

オデッセイ「X-ACT チッパー」

最初にテストしたのはパターの大定番メーカー、オデッセイの『X-ACT チッパー』です。こちらは完全なパターの形状から派生したタイプのチッパーで、フェースにポリマーインサートが装着されていることが大きな特徴になっています。

オデッセイの『X-ACT チッパー』

構えてみると、オフセットが強いいわゆるグースな形状になっているので、パターのように打つイメージが湧いてきます。ちなみにロフトは37度になっていて、アイアンでいうと8番アイアンに相当します。基本的には転がしに近いアプローチショットになりそうですね。

オデッセイの『X-ACT チッパー』のグリップ

グリップもパターに近い太型のものが装着されています。手首をあまり使わず、パターのように打ったほうが相性はよさそうです。

早速、3球アプローチを打ってみましたが、結果は以下の通り。

練習なしにも関わらず、3球の距離感がピッタリ合いました。マイクラブを打ったときと比較して、『X-ACT チッパー』は一定の球質でボールを打ち出せるので、タテの距離感がかなり合わせやすい印象でした。

テスト後は、いろいろな距離を打ってみましたが、面白かったのは37度というロフトの割にランが少ないことです。これはポリマーインサートの効果で、打ち出しのボール初速が抑えられるため、止まりやすい球質になるからでしょう。短い距離でも思い切ってクラブを振っていけるため、より一層ミスが少なりますね。

とはいえ、打ち出し高さはロフトなりなので、SWの代わりに使うというよりはAWやPWの代わりとしてやさしくピッチ&ランが打てるチッパーという感じでしょうか。花道やグリーン近くのラフなどから確実にピンに寄せられるクラブだと言えそうです。

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スピンが効いて止まる SWの代わりになるチッパー

PRGRの『R55 ウェッジ』

次にテストしたのはPRGRの『R55 ウェッジ』。こちらはその名の通り、ウェッジから派生したタイプのチッパーで、SWに近い55度というロフトに設定されていることが特徴になっています。

PRGRの『R55 ウェッジ』

構えてみると、オデッセイの『X-ACT チッパー』に比べて明らかにウェッジ寄りの顔をしています。これなら違和感なく構えられるという人も多いのではないでしょうか。

PRGRの『R55 ウェッジ』

トゥ側から見ると、しっかりロフトがついていることがわかります。とはいえ、通常のウェッジではありえないほどの超幅広ソールになっていますので、ちょっとくらいミスしてもソールがすべってボールを拾ってくれそうです。

チッパーでロフトがここまでついたものは初めて見たので、どんな球質になるのか楽しみです。まずは3球勝負のテストをしていきましょう。

ご覧の通り、3球ともめちゃくちゃ寄りました。1球目でパチンと強めに打ってしまった感触だったので失敗したかと思ったのですが、3分の2ほどキャリーしてから、キュキュッと止まってくれました。ヘッド素材がステンレスなので、やや硬めの打感になりますが、その分、ウェッジできれいに打てたときに近い感触になっています。

 しかし、チッパーとはいえ、これだけロフトがついているとしっかりスピンが効いてくれるんですね。やさしく打てるのに、このスピンの効き方はなかなか快感でした。

ラフからも打ってみましたが、ボールは高く上がるし、しっかり止まってくれます。何よりラフだからフェースを開こうとか、カットに入れようとか余計なことを考えなくても、何となくボールを拾うように振っていくだけでイイ感じのアプローチが打てることが驚きでした。チッパーというと、やさしく転がせるクラブというイメージが強かったのですが、やさしく上げられるモノもあるんですね。

転がし以上に、SWが使えないゴルファーは多くいますし、これだけ高さが出れば、ハザード越えやバンカーでも十分に使えますから、SWの代わりにおすすめですね。

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使える場面が多い万能ロフト45度のチッパー

PRGRの『R45 ウェッジ』

今度は『R55 ウェッジ』と同じタイプで、ロフトが45度のPRGR『R45 ウェッジ』をテストします。

PRGRの『R45 ウェッジ』

ややグースの効いた顔は『R55 ウェッジ』と同じ系統でまさにロフトだけが立った印象です。

PRGRの『R45 ウェッジ』

これだけソール幅が広いと、どんな打ち方をしても、インパクト時には大体同じくらいのロフトで当たってくれます。それがチッパーがやさしいと言われるゆえんですね。それでは3球打ってみましょう。

はい、寄りました(笑)。やはり打ち心地は『R55 ウェッジ』と似ていますね。『R55 ウェッジ』よりも手前に落とすイメージで打ったら、見事に寄ってくれました。『R55 ウェッジ』がキャリー2のランが1とするなら、R45 ウェッジ』はキャリーとランがほぼ1:1。シンプルなピッチ&ランがイメージしやすく、距離の合わせやすい球質だと言えますね。

打ち方はなんでもいいと言いましたが、『R55 ウェッジ』はボールを拾うイメージ、『R45 ウェッジ』はほんの少し上から入れてボールを強く打ち出すイメージを持つと、クラブの性能が引き出せて、球質が揃いやすくなると思います。

この2本は一緒にセッティングに組み込んでもいいですし、目的に合わせて上がる球が必要なら『R55 ウェッジ』、コロがしなど万能的に使いたい場合は『R45 ウェッジ』という感じで分けるとよいでしょう。いずれにしても、ミスには恐ろしく強いので、アプローチの強い味方になるはずです。

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35度はグリップも違うパター型 コロがし特化のチッパー

PRGRの『R35 ウェッジ』

最後にテストしたのはPRGRの『R35 ウェッジ』です。『R55 ウェッジ』や『R45 ウェッジ』と同じシリーズのクラブではありますが、ロフトが35度になっただけでなく、形状的に明らかな違いが出ています。

PRGRの『R35 ウェッジ』

幅広ソールという点では同じですが、フェース高がかなり低く設計され、パターから派生した形状のチッパーであることが分かります。

PRGRの『R35 ウェッジ』

構えてみると、L字パターのような雰囲気の見た目でした。ウェッジに近い感覚もありつつ、パター感覚で打てる絶妙な作りですね。

PRGRの『R35 ウェッジ』『R45 ウェッジ』のグリップ

グリップにも違いがありました。写真左が『R55 ウェッジ』と『R45 ウェッジ』に装着されたもので、ずん胴かつ太めでパターグリップの作りになっています。一方、写真右の『R35 ウェッジ』に装着されたものは同じずん胴な形状で中尺パターに使われるような長いグリップになっています。より手元側に重量を持ってくることで、カウンダーバランスの効果で振り子の動きがしやすくなるよう工夫されているようです。

こちらも3球勝負のテストをしてみましたが、1球目でややショートしてしまいました。先に打った『R55 ウェッジ』と『R45 ウェッジ』の感覚がここでは少し邪魔してしまいましたね。こちらは大体キャリーが1とすると、ランは23といった印象。今回テストした4モデルの中ではもっともランが出て、転がしに特化したチッパーでした。

面白いのは、35度ということでラフには向かないクラブかと思いきや、フェース高が低い分、抵抗が少なく抜けてくれるんですよね。意外に使い勝手のいいクラブです。とはいえ、ハザード越えなどでは落とし位置がシビアになってきますので、注意が必要です。

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寄せる楽しみをチッパーで知ってください

最新チッパーの紹介はいかがだったでしょうか? 私自身ここまでしっかりチッパーをテストするのは初めてことでしたが、想像以上に打つのがやさしくて、改めて良いクラブだと感じました

アプローチはプロ・上級者であってもイップス気味になって打てなくなることがある難しいショットです。その難しさはチッパーで解消できますし、アプローチに不安がなくなれば、ショットも良くなってくるのがゴルフというもの。ぜひ1度試すだけ試してみることをおすすめしますよ。

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