12代目ゼクシオ

11月4日に情報が解禁となった新しい「ゼクシオ」シリーズ。「ゼクシオ 12」と「ゼクシオ エックス」の2モデル体制は前作を踏襲していることが判明しました。「ゼクシオ エックス」には20年を超えるゼクシオの歴史で初めてカチャカチャ(弾道調整機能)が搭載されるなど、今回も話題作となることは間違いありません。では、どちらのモデルを選べばいいのでしょうか?

ゼクシオの新モデルは今年10月からツアーに投入され、すでに結果を出しています。「ゼクシオアンバサダー」を務めるダンロップ契約の青木瀬令奈プロは10月の「富士通レディース」から投入。ALBA.Netの取材に対し、新モデル(青木プロは「ゼクシオ エックス」を使用)を打ってみた感想を以下のように語っています。

「大きい球が出ます。飛び姿がかっこいいですね。ヘッドの据わりがよく、フェースの向きを確認しやすいクラウンのデザインで、とても構えやすいです。クラウン後方の突起も、まったく気になりません。試打をした一発目からいい球が出て、今週から試合で投入する予定です。ボールが前に前にと行く打感で、インパクトで押し込める感じがしました」(青木プロ)

【ALBA.Net】ゼクシオの新モデルを女子ツアーで発見!  ドライバーのクラウン後方に謎の突起が…

青木瀬令奈
「ゼクシオ エックス」で荒稼ぎ?の青木瀬令奈プロ(写真:Getty Images)

投入した結果も上々で、「富士通レディース」以降4試合で予選落ちなし。およそ1か月の間に1,200万円あまりを稼ぎ出しました。さすがプロスポーツの世界。契約金を除いた獲得賞金だけで月収1,200万円とは、夢がありますよね。

「ゼクシオ 12」と「ゼクシオ エックス」の発売日は20211211日ですが、すでに予約は始まっており、ゴルフショップの話では予約数も“他のクラブより断然多い”状況とか。昨今のコロナ禍でゴルフクラブの部品供給は予断を許さない状況になっており、このまま人気が過熱すれば「ゼクシオ 12」と「ゼクシオ エックス」の奪い合いが起きる可能性もあります。

ゼクシオ12とエックスの違い
「ゼクシオ 12」と「ゼクシオ エックス」の違い(引用:ダンロップ

でも、購入予約に踏み切るにあたり、困るのが「いったいどちらのモデルを選べばいいの?」という点。公式サイトを見ても、比較の記載はあるものの「こんな人に向いています」とは書いてありません。これは当然の話で、メーカーとしては購入者を限定したくないからなんですね。そこで、「GOLF ANSWER」がギア専門家の証言をもとに、どちらを選べばいいかをシンプルにお伝えしましょう。

ヘッドスピード41.5m/sの人は「ゼクシオ エックス」それ以下の人は「ゼクシオ 12

そのクラブがどんなゴルファーをターゲットにしているかを見分けるための、有力な指標が「総重量」です。同じヘッドスピード振っても、重いクラブのほうがインパクト時の衝突力が大きくなるので、クラブは思いほうが飛びます。でも、重すぎて振りづらくなってしまい、ヘッドスピードがガタ落ちになっては意味がありません。そのためクラブの総重量の最適解は「振り切れる重さの中で重いほうがいい」とされています。重いほどパワーヒッター向けなので、クラブ重量がどれくらいの重さなのかが分かればそのクラブがターゲットにしているゴルファー像を類推することができる、ということなんです。

モデル名 シャフト 総重量
SIM2 TENSEI SILVER TM50(S) 約310グラム
SIM2 MAX TENSEI BLUE TM50(S) 約300グラム
SIM2 MAX D TENSEI BLUE TM50(S) 約299グラム
XXIO -eks- Miyazaki AX-2(S) 300グラム

上の表は、テーラーメイドのアスリートブランド「SIM2シリーズ」のドライバーの総重量と「ゼクシオ エックス」ドライバーを比較したものです。シリーズの中ではタイガー・ウッズも使っているトップアスリートモデル「SIM2 ドライバー」が310グラムと、断然重く作られているのが分かります。他の2モデルも決してアベレージ向けのスペックではなく、そしてその2モデルと総重量がほぼ同じである「ゼクシオ エックス」は、共に「トップクラスじゃないものの、そこそこパワーがあるアスリートゴルファー」をターゲットにしている事が分かります。目安としてはヘッドスピードが41.5m/s以上の人、現在外ブラドライバーを使用している人向け、と考えればいいでしょう。

モデル名 シャフト 総重量
SIM グローレ Air Speeder TM(R) 約272グラム
XXIO 12 ゼクシオ MP1200(R) 282グラム

今度の表は、同じテーラーメイドのアベレージ~シニアの幅広い層をターゲットにした「SIM グローレ ドライバー」と「ゼクシオ 12 ドライバー」を比較したものです。「ゼクシオ 12」のほうが10グラム重いので、アベレージからアスリートの範囲をターゲットにしていることが分かります。こちらの目安はヘッドスピードが41.5m/s未満、アスリートモデルではない国産ブランドのドライバーを使っている人や従来のゼクシオファンといえます。

カチャカチャには要注意!

ゼクシオ エックスのカチャカチャ
ついにゼクシオにも弾道調整機能が(引用:ダンロップ

2代目となる「ゼクシオ エックス」には、ゼクシオ史上初めての弾道調整機構が搭載されました。それが「QTSスリーブフィッティングシステム」で12通りのポジションより「フェース角」「ライ角」「ロフト角」をチューニングすることで、求める弾道にセッティングできる、というものです。スリーブはスリクソンと互換性があるため、スリクソンのドライバーを持っている人ならそのまま「ゼクシオ エックス」に挿し替えて使うことができます。

「ようやくゼクシオにもカチャカチャが! これでいろんなシャフトとのマッチングテストが楽になる!」と歓迎する人は多いでしょう。でも、注意してほしいのは「まずMiyazakiを試す」ということです。

「Miyazaki」公式サイト
「Miyazaki」シャフト公式サイト

Miyazaki」シャフトは製造と組立工程のすべてが日本国内「ダンロップ宮崎工場」にて生み出された純日本製プレミアムシャフト。それはダンロップが20年以上渡り積み重ねてきた、カーボンコンポジットシャフトの研究開発技術の結晶ともいえるものです。一般的なアフターマーケット用シャフトとの一番の違いは「ゼクシオとスリクソンのヘッドを最大限に引き出すシャフト」であることです。

クラブはヘッドだけでもシャフトだけでも用をなしません。グリップも含めた各パーツのマッチングがあって、それぞれの性能を最大限に引き出すことができるのです。そして今回「ゼクシオ エックス」のために用意された「Miyazaki AX-2カーボンシャフト」はヘッドの特性の細部まで知り尽くしたダンロップの開発陣が、最高のマッチング結果を導き出した自信作。「シャフト交換はできますが、まずはMiyazakiを試していただきたい」(ダンロップ開発担当)という言葉からも、その性能の高さがうかがえます。

すごい進化を遂げたヘッドがあり、その性能を最大限に引き出せる最高のマッチングをしたシャフトが用意されているのであれば……試さないのはもったいないと思いませんか? カチャカチャだからといって、安易に他社ブランドのシャフトに決め打ちしないよう、注意が必要です。

飛距離性能は間違いなく向上。どこまで売れるか?

ついに全貌が明らかになった「ゼクシオ 12」と「ゼクシオ エックス」。2モデル展開は全モデルを踏襲していますが、その中身は空力コントロールで芯を捉える「ActivWing」とインパクトで大きなパワーを生み出す、進化した「REBOUND FRAME」を備えた、全くの別物です。新テクノロジーを搭載した事により、どちらのモデルもヘッド重量が3グラム重くなっています。これは「軽量化しきれずに重くなってしまった」のではなく、「振り心地を変えずにヘッドを重くできた」と捉えるのが正解。だから同じ人が同じパワーで同じくらいのナイスショットをした場合、新モデルのほうが理論的には飛びます。他にもスイートエリアの拡大にも成功しており、平均飛距離アップも担保されています。モデルチェンジの度にヒット作となってきたゼクシオですが、今回の新作がどれほどのヒットとなるか、注目です。

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