ゴルフ、ドライバー、XXIO12

2021年12月にゴルファーから絶大な支持を受ける『XXIO』の新作が発売されました。注目を集めたのは、「アクティブウィング」と呼ばれる空力をコントロールする構造。ダウンスイング前半の空力を最適にすることで、ヘッド挙動を安定させ、効率的なインパクトを生み出すと説明されています。このドライバーの空力性能ですが、目に見えるわけではないので、本当にあるのか疑わしくも感じられます。そこで2ndQTに進出した経験を持つフリーライター田辺が空力性能の存在を確かめるためにある実験を行いました。
取材協力・インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店

ゴルフ、ドライバー、XXIO12
クラウンについた翼のような突起が「アクティブウィング」です。

1223日に発売されたゴルフ雑誌ALBA835号の「新・ギア総研」という企画で、面白い実験を行いました。ダンロップの『XXIO12 ドライバー』と『XXIO X ドライバー』に搭載された「アクティブウィング」による空力コントロールが本当にあるのかどうかを検証したのです。

その方法は至ってシンプル。クラウンのヒール側についた突起である「アクティブウィング」そのものに布テープを貼り付けることで封印したのです。ちなみに布テープの重さは1グラム以下。ヘッドの重心設計などへの影響はほとんどない状態で、空力性能による振り心地の変化が出るかを試しました。

実験結果をご紹介する前に、空力性能について簡単に説明しておきましょう。

そもそもヘッド体積の大きいドライバーのヘッドには、スイング中、強烈な空気抵抗がかかります。この空気抵抗をできる限り減らして、ヘッドの減速やブレを抑えて安定したショットを実現しようというのが空力の基本的な考え方です。

これまでは大手外ブラを中心に、空気力学に基づいた形状が研究されてきました。各社の考え方はさまざまで、ヘッド形状に対するアプローチも多種多様ですが、近年では、スイング中のどの部分の空力を最適化するべきかに焦点が当たっています

そんな中で新しい『XXIO』シリーズでは、クラウンのヒール側に「アクティブウィング」と呼ばれる突起をつけることで、ダウンスイング前半の空力を最適化し、打点ブレを抑えた効率の良いインパクトを実現したと言います。本当ならすごく魅力的な性能ですが、本当にクラウンの翼のような突起1つで振り心地が変わるのでしょうか?

そういった疑問から、今回の実験を行うことになったわけです。少しもったいぶってしまいましたが、早速、実験の結果を紹介しましょう。

ヘッドスピードに平均2.4m/sの差!? 空力性能は本当にありました

ゴルフ、ドライバー、XXIO12、試打

もう見出しで答えを言ってしまいましたが、テープを貼るだけで恐ろしく振り心地が悪くなり、ヘッドスピードがガタ落ちになります。つまり、「アクティブウィング」による空力性能はたしかに存在するのです。

実験前に、テープを貼らない状態で『XXIO12 ドライバー』と『XXIO X ドライバー』を試打した際には、以下のような数値となっていました。

順位

XXIO12 ドライバー』テープ無

XXIO X ドライバー』テープ無

ヘッドスピード

46.4m/s

46.7m/s

ボール初速

68.7m/s

69.5m/s

ミート率

1.48

1.49

打ち出し角

16.9

14.4

スピン量

3,622rpm

3,463rpm

キャリー

244.6ヤード

248.9ヤード

トータル

259.0ヤード

265.3ヤード

どちらのモデルも私のヘッドスピードだと、ややロースペックになるため、スピン量が多くなってしまったものの、ミート率については安定して1.481.5を記録していました。たしかな反発性能の高さと爽快な振り心地の良さがあり、基本性能の高いドライバーであることは明らかでした。

そして、テープを貼って、改めて試打した数値が以下になります。

順位

XXIO12 ドライバー』テープ有

XXIO X ドライバー』テープ有

ヘッドスピード

43.7m/s

44.6m/s

ボール初速

64.4m/s

66.4m/s

ミート率

1.47

1.49

打ち出し角

14.6

14.1

スピン量

3,554rpm

3,483rpm

キャリー

227.3ヤード

236.2ヤード

トータル

243.5ヤード

253.0ヤード

注目してほしいのは、ヘッドスピードの数値です。XXIO12 ドライバー』で2.7m/s、『XXIO X ドライバー』で2.1m/sもスピードが落ちていました。ミート率などは、フェースの反発性能が高いため、そこまで落ちてはいないのですが、これだけヘッドスピードが変わってしまうとトータル飛距離も10ヤード以上、変わってきます

正直、想像以上の変化でした。まず、テープを貼っただけで、スイング中にヘッドがかなり重く感じられます。同じクラブとは思えないくらいシャフトのイヤなしなりが増えて、ヘッド挙動も不安定になり、とにかく振りにくいのです。

ゴルフ、ドライバー、XXIO12

試しに再度、テープをはがして打ってみると、爽快なヘッドの走りが戻ってきました。こうなると「アクティブウィング」に効果があると言わざるを得ないですよね。このドライバーについた小さな突起は本当に空気の流れをきれいに制御してくれているようです。

念のため同じテープをソールに貼って実験

ゴルフ、ドライバー、XXIO12
テープの1グラムがヘッド性能に影響した可能性も考慮して、貼る場所を変えてテストしました。

テープ1枚で驚くほど、振り心地が変化した新しい『XXIO』シリーズ。しかし、1グラム未満とはいえ、テープの重さがヘッドの性能に影響した可能性もゼロではありません。そこで、同じテープをソールに貼り付けて試打をしてみました。もし、テープの重さが影響したなら、貼る場所が変わっても振り心地が変わるはずです。

ゴルフ、ドライバー、XXIO12、試打

結果は1発で明らかになりました。振り心地はテープ無の状態とほとんど変わっていません。新しい「アクティブウィング」による爽快なヘッドの走りがしっかりあって、いくらでも速く振れそうな気分になります。

やはりテープ1枚を貼ったくらいでは、ヘッドのバランスや重心位置は全く変化しません。それでも先の実験であれだけ振り心地が変化したのは、空力性能による影響としか考えられませんね。

ドライバーの空力は今後も期待できる!

ゴルフ、ドライバー、XXIO12
空力性能がたしかに存在することを教えてくれた『XXIO』。今後はこの空力をいかにコントロールするかが、ドライバーの性能に大きく影響するかも。

今回は多くのゴルファーが気になる最新『XXIO』シリーズの空力性能については、独自の方法で検証してみました。テープを貼るだけというとてもシンプルな方法になりますので、もし手元に最新『XXIO』のドライバーがあるなら、ぜひ試してほしいですね。想像以上に振り心地が悪くなり、空力性能のありがたみがよく分かると思いますよ。

よくよく考えると、ゴルフで言うところのヘッドスピード40m/sは、車などと同じ時速に直すと約144キロになります。けっこうなスピードですよね?

そう考えると、車と同じく、ゴルフのクラブも、いかに空気抵抗を制御するかが、性能を最大限発揮する上で欠かせない要素となってきそうです。ドライバーなどの空力性能はまだ研究が始まって間もない分野ですから、今後さらなる進化を遂げて、さらにとんでもないドライバーが生まれるかもしれませんね。そんなドライバーの未来に期待したくなる実験でした。

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インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店

インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店

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