ゴルフ初心者必見!「フック」と「ドロー」、「スライス」と「フェード」の違いを分かりやすく解説!

皆さんの持ち球は「フェード」ですか、それとも「ドロー」ですか?安定して、100%縦回転のストレートボールを打てる人は存在しません。すべてのゴルファーには、一番安定して打てるボールである、「持ち球」が存在します。トッププロであっても、自分が得意なボールを持ち球にしており、それらを大きく分けると、「フェード」か「ドロー」のいずれかに当てはまるのです。

ところで、ボールの軌道の話をした際に、「フェード」と「ドロー」以外にも「スライス」や「フック」、という言葉も出てきます。上記の言葉は、ゴルフを行う上で頻出度が非常に高いです。これらを曖昧に覚えている初心者の方は多いですが、今後他の知識を得る際にも理解が必須の言葉となっているので、正確に覚えたいところです。それでは具体的に「フック」と「ドロー」、「スライス」と「フェード」はそれぞれ何が違うのでしょうか。この記事では、4つのボールの軌道について説明を行い、後にドローとフェードのそれぞれの特徴について説明します。

フックとドロー、スライスとフェードの違いとは

実は、これらの言葉の違いには明確な定義は存在しないのです。例えば、「左に○ヤード変化したからこのボールはドローではなくフックだ」というような具体的な基準はありません。では、それらの言葉はどのようにして使い分けられているのでしょうか。

「スライス」と「フェード」の違い

「スライス」と「フェード」はどちらも右打ちの人なら右に曲がります。そして、一般的に「スライス」という言葉はミスショットの意で使われることが多いです。
一概にスライスと言ってもいくつかの種類が存在します。

「プッシュスライス」・・・ターゲットよりも右に打ち出され、さらに右に曲がる軌道

「ストレートスライス」・・・真っすぐ打ち出されるが、右に曲がる軌道

「プルスライス」・・・ターゲットよりも左に打ち出され、その後、右に曲がる軌道

上記の3つの種類があり、すべてに共通していることは「ボールに強い横回転がかかり、右方向に大きな変化をする」という点です。スライスは大きく右に変化するため、OBの危険性が高いです。また、運よくOBにならなかった場合でも、極端に飛距離が出ません。また、ボールの変化の幅を自身でコントロールできていないことがほとんどです。このように、スライスはスコアの足を引っ張る要素が強い。一方で「フェード」は、良い軌道のボールとして扱われる傾向があり、「左に打ち出され、その後、右方向に返ってくる、変化幅の少ないボール」です。そして、軌道のコントロールができていて、着地点も最終的にはターゲットの方向に向いています。

「フック」と「ドロー」の違い

これらはどちらも、右打ちの場合は左に曲がるボールです。そして、一般的に「フック」はスライスと同様に、ミスショットの意で使われる傾向にあります。スライスと同様にフックにもいくつかの種類があります。

「プッシュフック」・・・右に打ち出され、左に曲がる軌道。チーピンとも呼ばれる

「ストレートフック」・・・真っすぐ打ち出され、左に曲がる軌道

「プルフック」・・・左に打ち出され、さらに左に曲がる軌道

これらの共通した特性として、左に大きく曲がるボールであり、スライスしたボールと比較するとボールが地面に落ちた後に長いランが出やすいです。結果、ボールの着地点がOBではなくても、そこからランが出た分OB杭を越すということが起こり得ます。また、スライスと同様に変化の幅を自身でコントロールできていないことが多く、ラウンドを行う上で望まれたショットとは言えません。一方で「ドロー」はフックと同じ方向に曲がりますが、一般的に、「右に打ち出され、左に返ってくる、変化の幅が少ないボール」という意味で使われます。そして、軌道のコントロールができていて、ターゲットの方向に着地します。

フェードとドローはどっちが良いのか

よく、ゴルフの経験者から、「ドローボールが理想」を言われたことはありませんか?確かにドローボールは理想の一つでありますが、一方で、フェードボールも理想の一つです。この2つの軌道には優劣はありません。ゴルフは再現性のスポーツと言われており、自分の持ち球を安定していつも打てるということが何よりも大切です。そして、これらの違いは、変化の方向以外にもあり、それぞれメリットとデメリットが存在します。以下ではそれぞれのボールの特徴を説明します。

フェードボールの特徴

フェードボールには、バックスピンの量が多くかかっているという性質があります。そのため、打球にランが出にくく、着地した点に止まりやすい。つまり、距離感をキャリーで計算できて、スコアメイクをしやすいのです。また、ランが出にくいということは、ミスショットの際にドローボールよりもOBの危険が少なく、安定性に優れています。一方で、ドローと比較した際に、アゲインストに弱いという特徴もあります。フェードボールはバックスピン量が多いため、向かい風の影響を強く受けてしまうのです。対策として、スピン量の少ない「パワーフェード」を打つという方法もありますが、初心者の方にはとても難易度が高いです。

ドローボールの特徴は

ドローボールには、バックスピンの量が少ないという特性があります。そのため、地面に落ちてからのランが多く、結果として飛距離が出やすいことが特徴です。一方で、ランが出るという特性のデメリットとして、ミスショットとなった際の被害が大きくなる可能性があることが挙げられます。安定性という面を考えればフェードの方が優れているともいえるでしょう。

両方打てるようにするのが理想

プロゴルファーであっても、基本的に持ち球はフェードもしくはドローの一方ですが、多くのプロはこれらの両方を打ち分けることができます。ラウンド上で実際に使うかどうかはさておいて、両方のボールを打てるということは、いくつものメリットがあるのです。まず、調子を崩した際の応急処置の役割で使うことが可能です。「急にチーピンが出始めてラウンドにならない」、といった経験はありませんか。そのような緊急事態に陥った際に自分の持ち球とは逆のボールでラウンドを進めることができると、急なアクシデントの対応策となります。また、木などの障害物がある場合でもグリーンを狙うことが可能になる場合もあります。両方の軌道を打つことができると多彩なコースマネジメントが可能となるのです。実際にラウンドで両方の軌道を使わない場合であっても、練習すると大きな効果があります。「自分の持ち球の特徴が強く出すぎて調子が悪い」といった際に、練習場で持ち球とは反対のボールを打つことにより、ストレートに近づけるという調整法もあります。またゴルフはドライバー以外で、1ミリたりともまったく同じライでボールを打つことはありません。そのため、普段から様々な体の使い方をしておくことによって、臨機応変な対応が可能となるのです。

スライスとフックは望ましくないという話をしましたが、これらのボールを意図的に打てるようにすることは、上記の理由からも非常に有効です。様々なボールを打てるという自信から心の余裕も生まれるため、練習しておいて損はないでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?曲がる方向が同じそれぞれのボールの違いは、明確に定義されているわけではありません。そこで、ゴルファーはこれらを使い分ける際に、「スライス」と「フック」という言葉は、優れていないボールの意として使っていることが多く、それより安定した軌道を描く「フェード」と「ドロー」という言葉は質が良いショットの意として使用していることが多いです。この2つの軌道に優劣はなく、それぞれの特性を理解した上で、自分の持ち球を安定して打てるようになることが大切です。また、意図的にボールと軌道を変化させる練習を行うことも非常に有効です。練習の1つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

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