
バンカーに苦手意識を持っているゴルファーは、多いのではないでしょうか。特に、アゴの高いバンカーに入ってしまったり、目玉となり斜面に突き刺さってしまったりしたときには、動揺してしまうかもしれません。しかし、バンカーショットのポイントを押さえることで、アゴ高も目玉からも脱出ができるようになります。
まずは確実にバンカーから脱出させよう!
ほとんどのゴルファーがバンカーに対して苦手意識を持っているのではないでしょうか。バンカーが苦手と感じる理由の多くは、バンカーに入ったボールを上げようとしてミスをしてしまうからです。特にアゴの高い(ピン側のバンカーの縁がせり上がっていること)バンカーにつかまった際は、ボールをしっかり上げてバンカーから1回で出したい気持ちが空回りし、ミスにつながりがちです。
バンカーでボールをしっかり上げようとすることは、バンカーの攻略法としては間違いで、バンカーからボールを出すための理屈を理解していないことを意味します。バンカーから高さのあるボールを打つために重要なことは、砂をしっかり打つのではなく、砂が爆発する威力を大きくしてあげることです。目玉(ボールが砂に埋まった状態)になってしまったボールを打つときも、周囲の砂をしっかり打とうとしてしまうかもしれませんが、砂を爆発させることが重要となり、砂の爆発によりボールを高く上げることができます。
では、砂を爆発させるためには、どのようなポイントに気を付けたら良いのでしょうか。ここでは、どんなバンカーでも確実に脱出させるために押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
頭より高い位置からヘッドを落とす
バンカーから確実にボールを脱出させるために押さえておきたいポイントの1つ目は、頭よりも高い位置からヘッドを落とすことです。バンカーショットだからといって、スイングを小さくする必要はありません。砂を爆発させるためには、ヘッドの重さを最大限に利用することが大切で、そのためには高い位置からしっかりヘッドを落とす動きが必要となります。
高い位置から物を落下させるときのことを思い浮かべてみてください。物を落下させる位置が高ければ高いほど、落下するスピードは加速し、大きな力を持ちます。バンカーショットも同様で、高い位置からヘッドを落とすことで、砂を爆発させる大きな力が働きます。
一方で、意識的にボールを高く上げようとすると、体の軸が傾き、ヘッドを高い位置から落とせなくなってしまい、ミスショットにつながってしまいます。バンカーショットをする際は、体の軸を地面と垂直になった状態に保つようにしましょう。
ミート重視で短く握る
バンカーから確実にボールを脱出させるために押さえておきたいポイントの2つ目は、ミート率重視でグリップを短めに握ることです。ミート率とは、どれだけ効率的にボールを打てているかを表す数値です。グリップを長く持つことで、クラブの遠心力が大きくなり、ヘッドスピードを出しやすくなります。一方で、体のバランスを崩しやすく、ボールの芯を捉えにくくなるというデメリットもあり、ミート率は悪くなってしまいます。
フェアウェイに比べて打ちづらいバンカーショットにおいては、ブリップを短めに握ってミート率を重視することが大切です。
フェースを開いて振り切る
バンカーから確実にボールを脱出させるために押さえておきたいポイントの3つ目は、フェースを開いて構えることです。フェースを開かずにスイングすることで、リーディングエッジから砂に入り、ヘッドが砂の中に深く潜ってしまいます。砂に潜ったヘッドには砂の無駄な抵抗が加わり、砂に十分な力を与えて爆発させることができません。
フェースを開いてスイングすると、ヘッドが砂の中に深く潜ることなく、砂を爆発させることができます。さらに、ボールはさほど飛ばなくなるため、何の心配もなく高い位置から思い切り振り切ることができるでしょう。
目玉は極端な左足体重で構え、そのまま振り下ろす
バンカーから確実にボールを脱出させるために押さえておきたいポイントの4つ目は、目玉は極端な左足体重で構え、そのまま振り下ろすことです。左足体重で構えてそのまま振り下ろすことで、ヘッドが真上から下りてくるため、砂に入りやすく、大きな力に変えることができます。左足体重に慣れていない方は、ボールの手前に正確にヘッドを落とすことができるのか、心配になるかもしれません。
そんな方に注意してほしいことは、アドレスから振り下ろすまでの間、頭と左ひざの位置を変えないことです。頭と左ひざの位置を変えずに振り下ろすことができれば、ヘッドを狙った位置にしっかり落とすことができます。
目玉の場合は、フェースを開かずスクエアに構え、リーディングエッジから砂に入れていきます。インパクトは打ち込んで終わりのイメージでよく、地面に向かって力を加えていきます。
ヘッドを振り下ろす際に手首の角度がほどけてしまうと、ヘッドを鋭角に砂に入れることができず、インパクトが弱くなってしまいます。アドレスから振り下ろすまでは、ハンドファーストをキープするようにしましょう。
ランを使ってピンに寄せる!
エッジからピンまで距離がある場合は、それほど難しくはありません。ランを使うことができるため、スピンをかける必要はなく、ランを出して距離を合わせることがポイントです。ここで重要となってくるのが、落とし場所のコントロールです。
バンカーの砂質などを確認しながら、どれくらいのフォローの大きさが必要なのかを想定しておきます。フォローの大きさを想定することで、自然とバックスイングの大きさも想像することができ、振り幅のイメージが出来上がります。このようにして、落とし場所をコントロールしていきます。
アゴ高と目玉を攻略するポイントとは
バンカーショットの中でも難しいアゴ高と目玉について、攻略するためのポイントを説明します。
【アゴ高 攻略】距離感を作るにはフォローを出す!両腕を伸ばすように振る
アゴ高のバンカーショットは、手元が体の正面からはずれないように注意しながらスイングすることがポイントです。手首は固めずにリラックスさせておきましょう。
先述の通り、バンカー攻略ポイントは、フェースを開いて地面に打ち込むことです。その際、フォローで両腕を伸ばすことで、距離感を出していきましょう。開いたフェースのまま打ち込むことができれば、よほどのアゴ高でない限り、高さもしっかりと出すことができます。
強く打ったり、速く振ったりすると、頭や体が目標方向に突っ込んでしまい、ヘッドを加速させられなくなってしまいます。意図的に頭を目標方向とは反対に動かすようにしたり、顔の左側で振り切る意識を持ったりすることで、ヘッドが加速してボールに高さを出すことにつながります。
【目玉 攻略】体は回転させるが下半身は不動
目玉を攻略するために大切なことは、下半身は動かさず、上半身で振ることです。手打ちするのではなく、体をしっかり回転させてクラブを振りましょう。上半身主体でクラブを振るときには、軸がブレないように意識することが大切です。体だけでうまく振りぬけない方は、極端にオープンスタンスに立つことをおすすめします。
バンカーで目玉になるとき、斜面に突き刺さるケースが最も多く、左足上がりでのバンカーショットが求められます。斜面に構えると右足に体重が乗りますが、出来る限り斜面に逆らうように左足に体重をかけるようにしましょう。すると。左ひざの位置が動かず、しっかりとクラブを振りぬくことができます。
バンカーを克服してスコアアップを狙おう!
バンカーにボールが入ってしまったとき、1回で出すことができるのか不安に思うかもしれません。しかし、ポイントを押さえることで、アゴ高や目玉など難易度の高いバンカーショットでも、1発で決めることができます。
バンカーショットのポイントを理解し、バンカーを克服して、スコアアップを目指していきましょう。
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