
最近のドライバーにはロフト角やライ角を変えることができる弾道調整機能、通称カチャカチャが付いた可変式ドライバー主流になってきました。
初心者の方がこのカチャカチャを効果的に使うにはどうしたらよいか、その機能や調整方法を説明したいと思います。
ゴルフドライバーのカチャカチャ機能とは?
カチャカチャは主にロフト角、ライ角、フェース角、重心位置の4つを自分で変えられる機能のことで、より自分のスイングに合ったドライバーに調整することができます。
弾道調整機能のスリーブ部分を、レンチでカチャカチャと音がなるまで回して調整することからこう呼ばれるようになりました。まずは、ロフト角、ライ角、フェース角、重心位置について説明します。
カチャカチャドライバーのロフト角
ロフト角とは、地面にクラブを水平に置いた時のフェース面の角度の事で、フェースが寝ているとロフト角は大きくなり、フェースが垂直に近いとロフト角は小さくなります。
ドライバーやフェアウェイウッドのソール裏に「9.5」や「10.5」などと表記されているのがロフト角のことです。ロフト角の角度が高くなるとボールの軌道は高くなりバックスピン量も多くなります。
逆に低いとボールの軌道は低くなり、バックスピン量も少なくなります。ロフト角はヘッドスピードに合わせるようにします。
ヘッドスピード ロフト角
38〜41m/s 11〜13度
42〜47m/s 9.5〜11度
48〜56m/s 8〜10.5度
ヘッドスピードが遅いのにロフト角の低いドライバーで打っても、ボールは上がらず飛距離もでません。
自分のスイングスピードに合ったロフト角で打つことが大切で、初心者の方は10度〜12度のロフト角が合うのではないかと思います。
カチャカチャドライバーのライ角
ライ角とは、地面にクラブを水平に置いた時に、ヘッドとシャフトがおりなす地面からの角度の事で、ライ角が大きいとグリップ位置が高くなるのでアップライト、小さいとグリップ位置が低くなるのでフラットと呼ばれています。
ライ角はボールのつかまりに影響します。アップライトなクラブで構えるとフェースが左を向きやすくなって、ボールのつかまりが良くなり、フラットだとその逆になります。
カチャカチャドライバーのフェース角
フェース角とは、地面とヘッドのソールを平行に置いて、シャフトを垂直にした時のフェースの向きのことです。
ライ角同様ボールのつかまりに影響します。フェース面が右側を向いているとオープンフェースといい、ボールのつかまりは悪くなり、左側を向いているとクローズフェースといい、つかまりが良くなります。
初心者の方は、どちらの方向にもフェースが向いていない、一番スタンダードなスクエアフェースで、正しいスイングを身につけた方が良いでしょう。
カチャカチャドライバーの重心位置
クラブの重心はウェイトの重さを変えることで変化し、重心位置を変えるとボールの弾道も変えることができます。
これは重心の位置が変わるとスイングスピードに変化が出るので、弾道の高さやスピン量が変わってくるからです。
以前は鉛をヘッドに貼って調整していましたが、カチャカチャドライバーが発売されてからは。
ウェイトを付け替えるだけで良くなりました。ヘッドの重量や重心の変更は、弾道を変更するには一番効果的です。
カチャカチャドライバー、シャフトそのものが変えられます
ドライバーはヘッドももちろん大切ですが、自分に合ったシャフトを選ぶことも大切です。
シャフトは硬さ(フレックス)の他に、どの部分が一番しなるかを表すキックポイント(調子)があり、
ヘッド側がしなる先調子、中間部がしなる中調子、グリップ側がしなる手元調子の種類に分かれています。
先調子のシャフトはボールのつかまりが良く弾道も高くなり、手元調子はつかまりが制御されて弾道は低くなります。
ゴルフスイングはボールを運ぶように打つスインガータイプと、インパクトでボールを強く叩くヒッタータイプに分かれ、このスイングタイプにキックポイントを合わせると、ボールはより遠くへ飛びます。
遠心力を使うスインガータイプは先調子のシャフトで運ぶように打ち、ボールを叩くように打つヒッタータイプは、中調子、手元調子のシャフトを選ぶと良いでしょう。
カチャカチャの機能があると、簡単に自分に合ったシャフトに変更することができます。
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ゴルフドライバーのカチャカチャ機能で何が変わるのか
カチャカチャでロフト角、ライ角、フェース角、そして重心位置の4つを変えることができますが、ドライバー自体やヘッドの性能がアップするわけではなく、打ちたいボールの弾道に球筋が変わります。
高い弾道のボールを打ちたければ、ロフト角の大きくして、低い弾道でバックスピンが少ないボールを打ちたければ、ロフト角の小さくします。
またボールのつかまりを良くしたければ、ライ角やフェース角で調整し、ドライバーを重たくしたければウェイトを付け替えます。
カチャカチャすることで、ボールの弾道やつかまり具合などが変わります。シャフトとヘッドの接合部であるスリーブはメーカーによって種類が違い、専用のトルクレンチが必要です。
トルクレンチは規定値まで回すとヘッドが抜けない仕組みで、ほとんどのメーカーのレンチは2回空回りをして、カチャカチャと音がなるのでこの名称に落ち着きました。
ラウンド中に弾道調整でカチャカチャするとルール違反になるので、調整はラウンド前に済ませておきましょう。
自分に合ったドライバーをカチャカチャして作る(カチャカチャドライバーの作り方)
カチャカチャして自分のスイングに合ったドライバーを調整しますが、スイング自体は変えてはいけません。
弾道調整機能のないドライバーはそのドライバーの機能に合わせてスイングする必要ありますが、弾道調整機能があれば自分のスイングに合ったドライバーにすることができます。
まず基本のニュートラルポジションからスイングをして、カチャカチャしながら自分に合ったポジションを試していきます。
調整の答えは自分にあったボールのつかまりで理想とする弾道が打てれば、その位置がベストポジションです。
そしてこのベストポジションを基本ポジションとして、さらに最高のポジションを探してください。基本ポジションを覚えておけば、本来のポジションを見失ったりすることはありません。
基本ポジションを決めずにポジションの変更ばかり行うと、スイングの調子もおかしくなるので注意が必要です。
ではカチャカチャするポジション調整の順番を説明します。ドライバーに付いている機能は違いますが、ここでは全て調整機能が付いているものとして説明します。
カチャカチャドライバーのウェイトを調整する
ヘッドのソール部分に付いている、ウェイトをスライドさせたり付け替えたりすることで、バランスや重量を調整することができます。まずこのドライバーの重量と重心を調整しておけば他の調整がやりやすくなります。
一番変わるのは重心の深さ

ドライバーの可変ウェイトはヘッドの外周に搭載され、動かすことで“重心角”が変化する。これだけ聞くと、フェースターンに影響しそうですが、試打を行い一番変わったのは“打ち出し角”。ウェイト位置によって重心の深さが変化します。
ドロー ポジション
ウェイトがヒールに寄るほどフェースが上を向いて深重心に。ヘッドのヒール側に重量があると、お尻を下げるようにフェースが上を向く。この時、フェース側から見ると、重心が深い位置に移動することになります。重心が深いとシャフトのしなりが大きくなって、インパクト時にロフトが寝やすい。
フェード ポジション
ウェイトがトゥに寄るほど浅重心でフェースがヨコを向きます。トゥ側に重量があると、お尻を持ち上げるようにフェースがヨコを向く。より重心がフェースに近づくことになるので、浅重心の状態に。シャフトのしなりが抑えられて、ロフトを立たせつつ、ボールを押すように打てるようになります。
カチャカチャドライバーのロフト角の調整機能
次はロフト角の調整を行ないます。表示されているロフト角は、標準からおおよそ-1°~+2°で調整が可能です。-1は標準設定から1度ロフトが小さくなり、+1は1度ロフトが大きくなることを示します。
カチャカチャドライバーのフェース角調整
フェースの向きを左向き(クローズ)や右向き(オープン)にセットして調整します。
カチャカチャドライバーのライ角設定
ライ角は標準のNとアップライトのDで調整が可能です。
弾道やつかまり具合から見た調整方法も説明します。スライスを防ぎたいときは、ライ角をアップライトにするかフェース角をクローズにします。もしくはロフト角を大きくするか、ウェイトで重心距離を短くします。
フックを防ぎたいときは、ライ角をフラットにするかフェース角をオープンにします。もしくはロフト各を小さくするか、ウェイトで重心距離を長くします。
弾道を高くしたい場合は、ロフト角を大きくするか、重心を低く、もしくは深くします。弾道を低くしたい場合は、ロフト角を小さくするか、重心を高く、もしくは浅くします。
自分に合ったドライバーを作るには、機能とその効果を覚えて調整しましょう。
カチャカチャドライバーのまとめ
カチャカチャは自分のスイングに合わせてドライバーを調整する機能です。ベストポジションが決まったら、しばらくはそのポジションで使い続けましょう。
調整できるからといって、カチャカチャしすぎると、スイングが崩れる原因になりかねないので、注意が必要です。
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ゴルフ歴25年のハンディ15のゴルフ大好きオヤジ。エンジョイゴルフはとことん楽しく、競技はまじめに一生懸命がモットー。関東中心に50回以上のラウンドをこなして、ラウンドレポートやレッスン記事を執筆しています。