
「パーオンしたのにロングパットが残ってしまい、そこから4パットのダブルボギー」「ナイスアプローチをしたのに、結局ショートパットを決めきれなかった」という経験はありませんか。250ヤードのドライバーショットでも1メートルのパットであっても、同じ一打のゴルフでは、パッティングがスコアメイクに大きな影響を及ぼします。ドライバーでプロのように飛ばせなくても、アイアンでプロのように高い球が打てなくても、パッティングならプロのように打つことができるようになるのです。
当記事では、スコアアップをするための一番の近道と言われるパッティングにおける技術を紹介します。
1メートルのショートパットを確実に決めるパッティング
まず基本が重要です。「1メートルのショートパットを確実に沈める」ことを目標に取り組みましょう。基本であるショートパットをしっかり打てないと、ロングパットをより近くに寄せることは難しいため、まずはここに記載するポイントを押さえることが大切です。
カップインの確率を高めるには「肩幅の範囲内で、ヘッドをストレートに動かす」技術を身に付けることが重要です。これにより、インパクトゾーンが長くなり、ボールを狙ったライン上に押し出すことができるようになります。そのため、この技術を身に付けることにより、パッティングが劇的に安定するようになります。
パターにはマレット型やL字型、ピン型など、多くの種類があり、真っすぐ動かしやすいものや開閉をしやすいタイプなど様々です。しかし1メートルのパットの振り幅なら、どのタイプのパターを使っても、真っすぐ引いて、真っすぐ出す「ストローク」が必要なのです。ボールを「ヒット」する意識が強いと、インパクトが線ではなく点になり、少しのフェース面のズレが、打ち出したいラインから外れる原因となります。
それでは、真っすぐなストロークをするためには何を意識したら良いでしょうか。
【POINT1】アドレスはクラブなりに構える
「ヘッドが外側に上がりすぎる」「インサイドに引きすぎる」という動きが、ミスに繋がるケースは非常に多いです。このミスが起こる原因として「ライ角どおりに構えていないアドレス」が挙げられます。上記のミスを防ぎ、ヘッドをスムーズに真っすぐ動かすためには、まずアドレスを意識して作りましょう。パターを打ち出し方向に合わせて、地面にストンと置き、その後そこに自分が合わせるという順で構えます。つまり、パターのライ角どおりに構えるということです。
▲背骨に対して、両腕とシャフトを結んだラインがほぼ直角になるのが理想です。
またヘッドのトゥ側は、少し浮くくらいが適正です。ライ角どおりに構えるため、スムーズな動きになります。
【POINT2】地面からヘッドが離れないように振る
ヘッドの軌道をストレートにするためには、ソールが地面から離れすぎないようすることが大切です。そのために、手首を使わずに肩、腕及び、クラブを一体化させて動かすことを意識しましょう。しかし、その際の意識は、肩幅内の大きさだけで十分です。肩幅内だけヘッドが真っすぐ動けば、ボールを押す時間が長くなり、転がりが良くなります。
▲肩幅の範囲ならヘッドの動きをコントロールできます。
【ドリル】ショートパットを確実に沈めための効果的な練習法
それでは、1メートルのショットパットを確実に沈めるためにはどのような練習を行えば良いのでしょうか。
フォローだけで打つ練習を行う
わずか1メートルのパットであっても、しっかりと芯でインパクトしないとカップインの確率は上げることができません。芯でインパクトできない原因として、フォローの際にヘッドが浮き上がってしまうという動きが挙げられます。テークバックを取らずに、フォロースルーだけで打つ練習をすることにより、フェース面が浮き上がらないストロークが癖付けされ、より芯でとらえやすくなります。
▲フォローだけでボールを押す練習をしてみましょう。
最低4方向からのラインを練習する
練習グリーンでは少なくとも、「スライス」「フック」「上り」「下り」の4方向からの練習を行いましょう。ショートパットとはいえども、自分にとって立ちにくいラインや、苦手なラインが存在します。自分が苦手なラインを把握し、重点的な練習や、苦手なりの対策をすることが非常に重要です。
苦手なラインの判別や、克服のためにも、練習グリーンでの練習の際は、最低でも4方向、余裕があれば8方向から打つ練習を行うと良いでしょう。
▲様々な方向からの練習を行うと、自分の苦手なラインが分かります。
得意なラインをさらに極め、苦手なラインからでもカップインできるように練習を繰り返しましょう。
5メートルを入れに行くパッティング技術
ショートパットのみではなく、5メートルのパットを入れていく技術も必要です。そして、5メートルのパットを沈めるために重要なことは「ボールの転がりの良さ」です。プロとアマチュアのパッティングラインの違いを「プロライン」「アマライン」と言いますが、プロの球は順回転で転がりが良く切れにくいです。例えば、フックラインなら、直線的に狙えばカップの右縁から入ります。一方で、アマチュアの球は転がりが良くないので、カップの手前で切れるわけです。
転がりの良し悪しは、ボールをいかに芯でインパクトするかに影響されます。
5メートルの距離だと、アドレスを取った際に、視界にわずかながらカップの存在が入ってきます。それが原因で、インパクトで体が起き上ったり、ゆるんだりし、芯でインパクトできなくなるのです。
芯でしっかりインパクトするためには、「両脇を締めた状態でストロークする」ことが大切です。肩と腕、クラブが同調して動くことにより、より芯でとらえやすくなり、転がりが良くなります。その結果、直線的にカップを狙えるようになるのです。
【POINT1】ワキを締めるには下からグリップする
インパクトが緩む原因として、脇が開くという要因が挙げられます。常に脇が締まった状態でストロークするために、グリップ下から(体側から)握るようにしましょう。下から握ると、自動的に脇が締まり、振り幅やラインに集中できるようになります。反対にグリップを上から握ると、脇が開きやすくなり、フェースの面の動きも不安定になってしまいます。
▲両手の平を空に向けて、下からグリップすると、両脇が勝手に締まってくれます。
【POINT2】右目でボールがあった位置を見続ける
ボールの芯をとらえる確率を上げるためには「頭の位置を動かさない」ことが大切です。一般的に、人の効き目は右目が多いと言われています。左が効き目の人は、もともと頭が動きにくいのですが、右目が効き目の人は、インパクト後に頭が動きやすくなります。右目でボールを見て、打った後もボールがあった場所を見続けるつもりでストロークすることにより、頭の位置が動きにくくなります。
▲ボールの行方を追いかけずに、ボールがあった位置を見続けるとしっかりインパクトできます。
【POINT3】右肩の位置が変わらないよう振る
ボールの行方を追いかけてしまうと、体が起き上がってしまい、インパクトが不安定になります。しっかりと厚いインパクトをするには、右肩の位置が変わらないようにすることが必要です。対策としては、練習場で右手一本でのストロークを行う練習してみましょう。この練習により、右肩のポジションを変えずにストロークする感覚を掴むことができます。
▲左手よりも右手の動きを意識しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。スコアメイクを考えた際に、非常に大切な位置付けにあるパターは、「安定した方向に打ち出すために、肩幅の範囲内でヘッドが真っすぐに動くようにする」と「ボール転がりを良くするために、ボールの芯をとらえる」という技術を身に付けることによって上達していきます。
当記事に記載したパターの技術を身に付け、スコアアップに繋げてください。
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